頭部打撲は、日常生活やスポーツの中で、転倒や事故をきっかけに起こります
また、何らかの疾患を背景として意識消失や歩行障害を呈した結果として転倒される場合もあるので、頭部打撲したことだけでなく、転倒した原因の精査も重要です。
頭部打撲すると、たんこぶ(皮下血腫)から頭蓋骨骨折、硬膜下出血、硬膜外血腫、脳挫傷などを発症する可能性がありますが、状況によって対処方法は大きく変わってきます。
MRIを用いて頭蓋内出血や骨折の診断を行います
頭を打った直後は、何ともなくても、後から頭蓋内出血により脳を圧迫することで、状態が悪くなることもあります。慢性硬膜下血腫のように数週間から数ヶ月経過してから症状が出現することもあります。手足の麻痺が出たり、意識障害が出現したり、場合によっては死に至る可能性もあるため早めの対処が必要です。
頭部打撲で病院に救急搬送されると、頭部CTで頭蓋内出血や頭蓋骨骨折の有無を評価する場合が多いですが、CT検査では、放射線被曝の問題があります。
当院では放射線を用いないMRIを用いて頭蓋内出血や骨折の診断を行います。