速やかに医療機関での検査が必要な場合もあります
めまいに加え、ふらつきや頭痛、手足の震えなどの症状がある場合は、医療機関での受診をおすすめします。
耳の疾患が原因である可能性もありますが、脳の疾患が原因である場合、緊急を要する可能性も否ません。
そのため速やかに医療機関での検査が必要です。
考えられる主な疾患
脊髄小脳変性症
歩行時のふらつきや、手の震え、ろれつが回らないなどの失調症状を中心として発症します。遺伝性のものと遺伝性でないもの両方があります。緩徐に進行する疾患であり、対処療法やリハビリテーションが治療の中心となります。
多系統萎縮症
排尿障害、立ちくらみなどの自律神経症状を伴い、病気の進行に伴い起立・歩行のふらつきなどの小脳症状が出現します。乏突起膠細胞(オリゴデンドログリア)や神経細胞の中にアルファ-シヌクレインというタンパク質が凝集した特殊な封入体が形成されることが関わっているとされていますが、正確な原因はわかっていません。進行はパーキンソン病などより早いことが多いです。治療は対処療法が中心です。