頭痛は多くの方が経験する身近な症状です。片頭痛や緊張型頭痛のように命に関わらない頭痛も多い一方で、まれに脳卒中が原因で頭痛が起こることがあります。
脳卒中とは、脳の血管が詰まる「脳梗塞」や、血管が破れて出血する「脳出血」「くも膜下出血」などの総称です。特に頭痛をきっかけに見つかる脳卒中では、早期診断が非常に重要です。

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最も注意すべきは「くも膜下出血」
頭痛を起こす脳卒中の代表がくも膜下出血です。多くは脳動脈瘤が破れることで起こります。
典型的には、
「突然バットで殴られたような頭痛」
「人生で経験したことのない激しい頭痛」
として発症します。
くも膜下出血では、突然の激しい頭痛は重要な症状とされています。警告頭痛と呼ばれる、破裂前の前ぶれのような頭痛がみられることもあります。
脳出血でも頭痛が起こる
脳出血では、出血した場所や量によって、頭痛、吐き気、意識障害、手足の麻痺、ろれつが回らないなどの症状が出ます。
特に、
突然の強い頭痛
嘔吐を伴う頭痛
片側の手足の脱力
言葉が出にくい
意識がぼんやりする
がある場合は、すぐに救急受診が必要です。
脳梗塞でも頭痛が出ることがある
脳梗塞は「血管が詰まる病気」なので、頭痛のイメージは少ないかもしれません。しかし、脳梗塞でも頭痛を伴うことがあります。
特に注意したいのが、椎骨動脈解離・内頚動脈解離です。これは首や頭の血管の壁が裂ける病気で、若い方にも起こります。頭痛や首の痛みが先に出て、その後に脳梗塞を起こすことがあります。頚部動脈解離では頭痛だけでなく、首の痛みがみられることもあると報告されています。
「片側だけの首から後頭部の痛み」「今までにない片側の頭痛」「めまい、ふらつき、しびれを伴う頭痛」は注意が必要です。
静脈の血栓でも頭痛が起こる
もう一つ重要なのが脳静脈洞血栓症です。脳の静脈に血栓ができ、頭痛、けいれん、視力障害、意識障害などを起こします。
頻度は高くありませんが、妊娠・産後、経口避妊薬、脱水、感染症、血液が固まりやすい体質などが関係することがあります。診断にはMRI/MRVやCT venographyなどの画像検査が重要とされています。
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危険な頭痛のサイン
次のような頭痛は、片頭痛と思い込まず、早めの受診が必要です。
突然ピークに達する激しい頭痛
今まで経験したことがない頭痛
手足の麻痺、しびれ、ろれつ障害を伴う
視野が欠ける、物が二重に見える
意識がぼんやりする
発熱、首の硬さを伴う
運動、排便、性交などをきっかけに起こる
いつもの頭痛と明らかに違う
雷鳴頭痛、つまり突然最大の痛みに達する頭痛は、くも膜下出血など命に関わる病気を除外する必要があります。NICEやBMJの解説でも、雷鳴頭痛は重要なレッドフラッグとされています。
検査は何をする?
脳卒中が疑われる頭痛では、症状に応じて以下の検査を行います。
頭部CT:出血の確認
頭部MRI:脳梗塞や小さな病変の確認
MRA・CTA:血管の詰まり、動脈瘤、動脈解離の確認
血液検査:炎症、凝固異常、脱水などの評価
心電図:心房細動などの確認
特に、頭痛に神経症状を伴う場合は、画像検査が重要です。
当院の場合はMRIを完備しており、最も重要な緊急性の高い疾患をまずは除外します。
それによって、脳卒中が発見された場合には速やかに高次医療機関への搬送が可能です。

まとめ
頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛ですが、なかには脳卒中が隠れていることがあります。
特に、
「突然の激しい頭痛」
「いつもと違う頭痛」
「麻痺・しびれ・ろれつ障害を伴う頭痛」
は危険なサインです。
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでは、頭痛の診察に加えて、必要に応じてMRI・MRA検査で脳や血管の状態を確認しています。
頭痛が続く方、いつもと違う頭痛がある方は、我慢せずご相談ください。


