「片頭痛の予防薬は、一度始めるとずっと飲み続けないといけないのですか?」
「頭痛がよくなったら、薬をやめてもいいですか?」
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでも、頭痛や片頭痛で受診される患者さんから、このようなご相談をよくいただきます。
結論からいうと、片頭痛の予防薬は必ず一生続ける薬ではありません。
ただし、頭痛が少しよくなったからといって、自己判断で急に中止することはおすすめできません。
片頭痛の回数、痛みの強さ、日常生活への支障、副作用の有無などを確認しながら、医師と相談して継続・減量・休薬を判断していくことが大切です。
片頭痛の予防薬とは?
片頭痛の治療には、大きく分けて2つの考え方があります。
1つ目は、頭痛が起きたときに使う急性期治療薬です。
痛み止め、トリプタン製剤、ジタン製剤、ゲパント製剤などがこれにあたります。
2つ目は、頭痛が起きにくい状態を目指す予防薬です。
片頭痛の回数が多い方、頭痛による生活への支障が大きい方、急性期薬を使う回数が増えている方などで検討されます。
予防薬の目的は「頭痛ゼロ」だけではありません
片頭痛の予防薬というと、「頭痛を完全になくす薬」と思われる方もいます。
もちろん頭痛がなくなることは理想ですが、実際には以下のような改善を目指します。
- 頭痛の回数を減らす
- 痛みの強さを軽くする
- 頭痛が続く時間を短くする
- 痛み止めやトリプタン製剤の使用回数を減らす
- 仕事・家事・育児・学校生活への支障を減らす
つまり、予防薬の目的は、薬を飲み続けることではなく、頭痛に振り回される日を減らすことです。
予防薬はどれくらいで効果を判断する?
片頭痛の予防薬は、飲み始めてすぐに効果を判断する薬ではありません。
日本の頭痛診療ガイドラインでは、予防薬の効果判定には少なくとも2か月程度が必要とされています。
そのため、数日から数週間で「効かない」と判断するのではなく、ある程度の期間、頭痛の変化を確認することが大切です。
一般的には、
- 開始後2〜3か月で効果を確認
- 効果があれば数か月以上継続
- 頭痛が安定すれば減量や休薬を検討
という流れになります。
片頭痛の予防薬はいつまで続ける?
目安として、飲み薬の予防薬は6〜12か月程度継続することが多いです。
一方、CGRP関連薬などの片頭痛予防の注射薬では、効果がある場合、12か月程度以上継続したうえで、休薬を検討することがあります。
ただし、これはあくまで目安です。
実際には、患者さんの頭痛の状態によって変わります。
薬を減らす・やめることを考えやすい状態
片頭痛の予防薬を減らしたり、休薬を考えたりしやすいのは、次のような状態です。
- 片頭痛の日数が明らかに減っている
- 痛み止めやトリプタン製剤を使う日数が減っている
- 仕事や家事への支障が少なくなっている
- 頭痛の状態が数か月安定している
- 患者さん自身が「生活が楽になった」と感じている
たとえば、片頭痛の日数が月に数日程度まで減り、生活に大きな支障がない状態が続いていれば、医師と相談しながら減量や休薬を検討できます。
自己判断で急にやめないことが大切です
「最近頭痛が少ないから、もう薬はいらないかも」と思うこともあるかもしれません。
しかし、予防薬を自己判断で急に中止すると、片頭痛が再び悪化することがあります。
薬の種類によっては、急にやめるよりも、少しずつ減らした方がよい場合もあります。
そのため、予防薬をやめたいときは、必ず主治医に相談しましょう。
長めに予防薬を続けた方がよい場合
次のような方では、予防薬を長めに続けた方がよい場合があります。
- 慢性片頭痛の方
- もともとの頭痛日数が多い方
- 薬物乱用頭痛を合併していた方
- 予防薬をやめるとすぐに悪化したことがある方
- 仕事・育児・介護などで、頭痛の再発による影響が大きい方
片頭痛は、睡眠不足、ストレス、月経、天候、肩こり、生活リズムの変化などで悪化することがあります。
そのため、「いつやめるか」は、頭痛日記や生活状況を見ながら慎重に判断することが大切です。
頭痛の中にはMRI検査が必要な場合もあります
頭痛の多くは片頭痛や緊張型頭痛などの一次性頭痛ですが、中には脳の病気が隠れている場合もあります。
特に、次のような頭痛には注意が必要です。
- 突然の激しい頭痛
- 今まで経験したことのない頭痛
- 手足の麻痺やしびれを伴う頭痛
- ろれつが回らない
- 視野が欠ける
- 発熱を伴う頭痛
- 頭をぶつけた後の頭痛
- 日に日に悪化する頭痛
このような症状がある場合は、脳神経外科での診察や頭部MRI検査を検討することが大切です。
姫路で頭痛にお悩みの方、片頭痛かどうか不安な方は、必要に応じてMRI検査で脳の状態を確認することも選択肢になります。
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでの頭痛診療
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでは、片頭痛を含む頭痛診療を行っています。
診察では、頭痛の頻度、痛みの場所、痛み方、吐き気の有無、光や音への過敏、月経との関連、薬の使用状況などを確認します。
必要に応じて頭部MRI検査を行い、脳に異常がないかを確認したうえで、患者さん一人ひとりに合わせた治療方針を相談します。
片頭痛の予防薬についても、
- いつ始めるか
- どの薬を選ぶか
- どれくらい続けるか
- いつ減らすか
- 休薬してよいか
を、頭痛の状態を見ながら一緒に考えていきます。
まとめ:予防薬は「一生飲む薬」と決まっているわけではありません
片頭痛の予防薬は、必ず一生続ける薬ではありません。
まずは数か月かけて効果を確認し、効果があれば一定期間継続します。
その後、頭痛が安定し、生活への支障が少なくなっていれば、医師と相談しながら減量や休薬を検討できます。
大切なのは、自己判断で急にやめないことです。
頭痛日記や薬の使用状況を確認しながら、自分に合った治療の続け方を考えていきましょう。
姫路で頭痛・片頭痛にお悩みの方、MRI検査を含めて脳神経外科で相談したい方は、当院までご相談ください。


