毎日を元気に過ごし、大切な人たちと笑顔で過ごす。
そんな健康で穏やかな日常は、誰もが大切にしたいものです。
その日常を長く守っていくために、気づかないうちに進んでいる「脳の変化」を知ることが、とても大切です。
脳のMRI検査で「白質病変(はくしつびょうへん)」という言葉を聞くことがあります。
症状がなくても、脳の画像に白くうつる変化が見られるこの所見。
一見、無害に思えるかもしれませんが、放っておくと、将来的に脳梗塞、認知症、歩行のふらつきなど、生活の質に関わる問題へとつながる可能性があります。
白質病変は、脳の中でも「深部皮質下(しんぶひしつか)」と「脳室周囲(のうしつしゅうい)」という2つの領域に現れることがあります。
これらの部位は、どちらも神経の情報をつなぐ通り道のようなもので、ダメージが蓄積すると、思考や運動の働きに影響が出やすくなると考えられています。
なぜこうした変化が起こるのかというと、多くの場合、背景にあるのは高血圧・糖尿病・高コレステロールといった生活習慣病です。
これらによって脳の細い血管がじわじわと傷つき、血流が悪くなることで白質に傷ができてしまうのです。
また、喫煙・睡眠不足・ストレスも影響しやすく、まれではありますが、白質病変が脱髄疾患(多発性硬化症など)や脳腫瘍の初期変化として現れることもあるため、慎重な経過観察が必要です。
症状がなくても、「変化の兆し」を見逃さないことが、未来の自分を守る鍵になります。
そのために重要なのが、定期的なMRIによるフォローです。
6か月〜1年ごとの経過観察によって、白質病変が増えていないか、広がっていないかを確認することで、必要な対応が早めにとれるようになります。
白質病変は、将来の脳卒中や認知症のリスクをそっと教えてくれる「静かなサイン」です。
今のうちから定期的な検査を行い、生活習慣を整えていくことで、脳の健康を守ることができます。
これから先も、今のような生活を穏やかに続けていくために。まずは、脳の状態を知ることから始めてみませんか。
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