日常生活の中で「なかなか頭痛が治らない…」「薬を飲んでも痛みが続く…」と悩んだことはありませんか?頭痛は一時的なものから、慢性的に続くものまでさまざまですが、我慢し続けると日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。

今回は、頭痛が治らないときに試すべき対処法と、頭痛外来を受診するべきタイミングについて、脳神経外科クリニックの視点から詳しく解説します。

 

  1. 頭痛が治らないときに試したいセルフケア

まず、頭痛の種類によって適切な対処法が異なります。片頭痛と緊張型頭痛、それぞれに合ったセルフケアを試してみましょう。

 

 

① 片頭痛の場合

片頭痛は、こめかみ周辺がズキズキと脈打つように痛むのが特徴です。光や音の刺激に敏感になり、吐き気を伴うこともあります。

 

▶ 片頭痛のセルフケア

静かで暗い場所で休む
明るい光や騒音が片頭痛を悪化させることがあるため、カーテンを閉めた暗い部屋で休みましょう。

頭を冷やす
冷たいタオルや氷枕をこめかみに当てると、血管が収縮し痛みが和らぐことがあります。

カフェインを適量摂取する
少量のコーヒーや緑茶を飲むと、血管の拡張を抑え、頭痛が軽減する場合があります。ただし、飲みすぎると逆に頭痛を引き起こすこともあるため注意が必要です。

早めに鎮痛薬を服用する
片頭痛は、痛みが軽いうちに市販の鎮痛薬(ロキソプロフェン、イブプロフェンなど)を服用すると効果的です。

 

② 緊張型頭痛の場合

緊張型頭痛は、頭全体が締めつけられるような鈍い痛みが特徴で、肩こりやストレスが原因となることが多いです。

 

▶ 緊張型頭痛のセルフケア

肩や首を温める
蒸しタオルや入浴で首・肩周りを温めると、筋肉がほぐれて血流が改善し、痛みが和らぎます。

ストレッチやマッサージをする
肩や首の筋肉をゆっくりとほぐすことで、頭痛の軽減が期待できます。デスクワークが続く方は、1時間に1回は軽いストレッチを取り入れましょう。

適度な運動をする
ウォーキングやヨガなどの軽い運動を習慣化すると、筋肉の緊張が和らぎ、頭痛が起こりにくくなります。

リラックスする
ストレスが原因のことも多いため、深呼吸や瞑想などリラックスできる時間を作ることも重要です。

 

 

  1. 頭痛が治らないときに受診を考えるべきタイミング

セルフケアを試しても改善しない場合は、頭痛外来や脳神経外科クリニックの受診を検討しましょう。特に、以下のような症状がある場合は、放置せずに専門医に相談することが大切です。

✅ 病院を受診すべき頭痛の特徴

月に何回も頭痛が起こる、または長期間続いている
市販の痛み止めを週に2回以上飲んでいる(薬の使いすぎによる頭痛の可能性)
これまでに経験したことのない激しい頭痛が突然起こった
頭痛とともに、手足のしびれ、めまい、ろれつが回らない、意識がもうろうとするなどの症状がある
頭をぶつけた後に頭痛が続く

これらの症状がある場合、片頭痛や緊張型頭痛とは異なる原因が考えられるため、早めに医師の診察を受けることが重要です。

 

 

  1. 頭痛外来でできること

頭痛外来では、症状や発症状況を詳しく確認し、必要に応じてMRIやCT検査を行い、脳の異常がないかを調べます。

 

▶ 頭痛外来での主な診療内容

問診・診察(頭痛の種類を特定)
MRI検査(脳の異常がないかチェック)
適切な薬の処方(市販薬が効かない場合の治療薬)
生活習慣の指導(食事・運動・ストレス管理など)

当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた治療を行っています。

 

  1. まとめ:頭痛が治らないときは無理せず専門医に相談を

頭痛が続くと、仕事や家事に集中できず、生活の質が大きく低下してしまいます。セルフケアを試しても改善しない場合や、気になる症状がある場合は、早めに頭痛外来を受診しましょう。

当院の頭痛外来では、最新の治療を取り入れ、片頭痛をはじめとするさまざまな頭痛の診断・治療を行っています。

「頭痛くらいで病院に行くのは…」と思わず、お気軽にご相談ください。

 

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