位置的頭蓋変形症(いちてきとうがいへんけいしょう)は、赤ちゃんの頭が特定の位置で圧迫されることで、頭の形がゆがむ状態のことをいいます。
この状態は、特に生後数か月の赤ちゃんに多く見られます。
原因としては、赤ちゃんがいつも同じ向きで寝ていることや、首の筋肉が緊張している「斜頸(しゃけい)」という状態が関係しています。
頭の骨は柔らかいため、特定の部位に圧力がかかり続けると変形しやすくなります。
治療としては、軽度の場合、赤ちゃんの寝る向きをこまめに変えることや、首を動かすためのリハビリなどが有効です。
しかし、変形が進んでしまった場合、ヘルメット治療が推奨されることがあります。
ヘルメット治療では、特別に作られたヘルメットを装着し、頭の形が正常に戻るようにサポートします。
一般的には、生後4~6か月頃から治療が始まり、効果的であるとされています。
参考文献
- Kluba S, Kraut W, Calgeer B, Reinert S, Krimmel M. “What is the optimal time to start helmet therapy in positional plagiocephaly?” Plastic and Reconstructive Surgery. 2011;128(2):492-498.
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