赤ちゃんの頭蓋骨は、成長の過程で大きく変化していく特徴的な構造を持っています。
大人の頭蓋骨とは異なり、赤ちゃんの頭蓋骨は6種類8個の骨からできています。
具体的には、前頭骨が1つ、頭頂骨が2つ、後頭骨が1つ、蝶形骨が1つ、側頭骨が2つ、篩骨が1つあります。
これらの骨は生まれた時にはまだ完全にくっついておらず、「縫合」と呼ばれる柔らかい部分でつながっています。この柔軟性のおかげで、赤ちゃんの頭は出産時に産道を通る際に変形することができ、脳の成長に合わせて大きくなることが可能です。
特に、「大泉門」と「小泉門」と呼ばれる柔らかい部分が赤ちゃんの頭頂部や後頭部にあります。これらの部分は、脳が急速に成長する幼少期に非常に重要な役割を果たします。生後しばらくすると、これらの隙間はゆっくりと閉じていき、骨が完全に融合します。この過程はおおよそ2歳まで続きます。
赤ちゃんの頭蓋骨の構造は、成長と発達に応じて柔軟に対応できるようにデザインされており、赤ちゃんの健康と安全を守るために重要です。