こんにちは、兵庫県姫路市にある「姫路駅前みどり脳神経外科クリニック」です。当院では、頭痛外来を特徴とし、1.5TのMRI検査を提供しています。今回は、多くの方が悩まされる「片頭痛」について、そのメカニズムと最新の治療法についてご紹介します。

 

片頭痛とは?

片頭痛は、頭の片側に強い痛みを感じることが多い慢性的な頭痛の一種です。時には、吐き気や光や音に対する過敏さを伴うこともあります。この頭痛は数時間から数日間続き、日常生活に大きな影響を与えることがあります。片頭痛の原因については、長い間謎に包まれていましたが、最近の研究によってそのメカニズムが徐々に明らかになってきました。

 

片頭痛のメカニズム

片頭痛の発症には、脳の特定の部位や神経が関与しています。特に、視床下部と呼ばれる脳の一部が重要な役割を果たしていることがわかっています。視床下部は、体内の多くの機能をコントロールする中心であり、片頭痛が起こる前の段階で異常な活動を示します。これが、片頭痛の予兆や頭痛の始まりを引き起こす要因の一つです。

さらに、片頭痛の痛みは、脳内でカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)という物質が関与していることがわかっています。この物質は、痛みの信号を伝える神経経路である三叉神経を刺激し、頭痛を引き起こします。CGRPの放出が増加すると、片頭痛の症状が悪化することがあります。

 

片頭痛の症状の段階

片頭痛は、いくつかの段階を経て進行します。

  1. 予兆期:片頭痛が始まる前の数時間から数日前に、倦怠感やあくび、食欲の変化などの症状が現れます。
  2. 前兆期:一部の片頭痛患者は、視覚的な異常(閃光や視界の歪み)などを経験します。これは、「皮質拡延性抑制(CSD)」と呼ばれる脳の電気的な異常活動によって引き起こされます。
  3. 頭痛発生期:強い拍動性の頭痛が現れ、光や音に対する過敏症や吐き気を伴うことがあります。
  4. 回復期:頭痛が治まった後も、疲労感や集中力の低下が続くことがあります。

 

片頭痛の最新の治療法

片頭痛の治療法は進化しており、特にCGRPをターゲットにした治療が注目されています。CGRPは、片頭痛の発症に深く関与する物質であり、これを抑えることで症状を軽減することができます。CGRP受容体拮抗薬やCGRP自体をターゲットにしたモノクローナル抗体治療が開発されており、これらは片頭痛の頻度と重症度を減少させる効果があります。

また、薬物療法だけでなく、神経調節技術(例:頭部に電気刺激を与える装置)も新しい治療法として研究されています。これにより、薬に頼らずに片頭痛を管理する新しい方法が提供される可能性があります。

 

当クリニックのアプローチ

「姫路駅前みどり脳神経外科クリニック」では、MRI検査を用いて、片頭痛の原因を特定し、個々の患者さんに最適な治療法を提供しています。片頭痛でお悩みの方は、ぜひ当院の頭痛外来にご相談ください。

片頭痛に関する理解と治療法は日々進化しています。頭痛でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。