MRIが患者さんのもとへ?海外で登場した移動型MRI「Swoop」
MRIと聞くと、大きな部屋の中にあるトンネル型の機械を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
脳神経外科医として、MRIをはじめとする画像診断技術の進歩には日頃から注目しています。
今回、海外で「患者さんがMRI室へ移動するのではなく、MRIが患者さんのそばまで移動する」という興味深い装置が使われていることを知りました。
アメリカのHyperfine社が開発した、頭部用の小型MRI「Swoop」です。
※今回ご紹介するSwoopは海外で使用されている小型MRIです。当院に設置しているMRIとは異なります。
患者さんのそばまで移動できるMRI
Swoopには車輪が付いており、病院の中を移動させることができます。
通常は患者さんがMRI室まで移動して検査を受けますが、Swoopは患者さんが横になっているベッドの近くまで装置を運び、頭部を撮影します。
集中治療室に入院している方など、簡単に検査室まで移動できない患者さんへの活用が考えられています。
一般的なMRIに比べて小型で、専用の大がかりな設備を必要としないことも特徴です。
AIも画像づくりを支えています
小型MRIは、一般的なMRIに比べて磁力が弱いため、きれいな画像を作ることが難しくなります。
Swoopでは、AIを使った画像処理技術を取り入れることで、画像を見やすくする工夫が行われています。
医療の世界では、MRIの機械そのものだけでなく、撮影した画像を処理する技術も進歩しています。
小型の機械とAIを組み合わせることで、これまでとは違うMRI検査の形が生まれています。
https://www.hyperfinemri.com/
通常のMRIとは役割が異なります
Swoopは便利な装置ですが、一般的なMRIとまったく同じ検査ができるわけではありません。
患者さんを移動させず、その場で頭の状態を確認できることがSwoopの大きな特徴です。
一方、通常のMRIは、脳の細かな構造や脳血管などを詳しく調べることに適しています。
どちらか一方が優れているということではなく、検査の目的や患者さんの状態によって役割が異なります。
今後は、移動型MRIでおおまかな状態を確認し、必要に応じて通常のMRIで詳しく検査する、といった使い分けが進むかもしれません。
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックのMRI診療
当院では、頭痛、めまい、手足のしびれ、もの忘れなどの症状について診察を行い、医師が必要と判断した場合にはMRI検査を行っています。
MRIは、単に撮影すればよいというものではありません。
患者さんの症状や診察所見を踏まえ、
「どこを確認する必要があるのか」
「どのような撮影方法が適しているのか」
を考えて検査することが大切です。
撮影した画像は脳神経外科医が確認し、検査結果や今後の治療方針を分かりやすく説明します。
MRIをもっと身近な検査へ
海外で登場した移動型MRIは、将来の医療がどのように変化するのかを感じさせてくれる装置です。
今後、MRIはさらに小型化し、これまで検査を受けにくかった場所や患者さんにも利用しやすくなるかもしれません。
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでも、新しい医療技術や知見に関心を持ちながら、日々の診療に役立つ情報を分かりやすく発信していきます。
頭痛やめまい、手足のしびれ、もの忘れなどがあり、
「一度、脳を調べた方がよいのだろうか」
「このような症状で脳神経外科を受診してよいのだろうか」
と迷っている方は、ご相談ください。
MRIが必要かどうかも含めて、症状に応じた診察と検査をご案内します。


