【葉酸欠乏症と食事について】
葉酸(ようさん)はビタミンB群の一つで、赤血球の産生や神経機能の維持、DNA合成に欠かせません。不足すると以下のような症状が現れます。
🧠【葉酸が不足すると】
貧血(疲れやすい・動悸・息切れ)
舌の炎症、口内炎
頭痛やしびれ、ふらつきなどの神経症状
気分の落ち込み、集中力の低下
※ビタミンB12欠乏との合併で神経症状がより強く現れることがあります。
🥬【葉酸を多く含む食べ物(1食あたりの含有量目安)】
食品名 | 摂取量の目安 | 含有量(μg) | ポイント |
---|---|---|---|
ゆでほうれん草 | 約70g(1/2束) | 約110μg | 加熱で量が減るため摂りやすい |
茹でブロッコリー | 約70g(小房3〜4個) | 約120μg | ビタミンCも豊富 |
枝豆(冷凍) | 約70g(さや付きで1/2袋) | 約130μg | 手軽で続けやすい |
アスパラガス | 約60g(2〜3本) | 約110μg | 彩りにも便利 |
鶏レバー | 約50g(1切れ) | 約550μg | 葉酸含有量トップクラス(※妊婦さんは過剰摂取に注意) |
納豆 | 1パック(45g) | 約60〜80μg | 毎日でもOK |
焼きのり | 1枚(約3g) | 約57μg | 少量でも効率よく摂れる |
強化シリアル | 1食分(30g) | 100~200μg以上 | 商品によって異なるが効率的 |
📌【1日の推奨摂取量(成人)】
男性・女性ともに:240μg
妊娠を希望・妊娠中の方:+400μg(サプリメントが推奨されます)
💡【調理の注意】
葉酸は熱や水に弱いため、茹で時間を短くする・蒸す・電子レンジ加熱がおすすめです。
🩺【こんな症状があればご相談ください】
慢性的な頭痛やしびれ
だるさやふらつき
健診での貧血指摘
→ 血液検査で葉酸やビタミンB12をチェックできます。