日常生活のなかで、「ある特定の場所へ行くと頭が痛くなる気がする」と思った経験はありませんか。
頭痛はストレスや疲労だけが原因とは限りません。外部環境が大きく関わって頭の痛みを引き起こすケースがあります。
本記事では、頭が痛くなる場所や具体的な対策をまとめました。慢性化させないためのヒントを知り、快適な日常を取り戻しましょう。
1 なぜ特定の場所で頭痛が起こるのか
私たちの脳は、光や音、におい、温度など多種多様な刺激を一度に受け取っています。これらの刺激が過剰になると脳が興奮し、神経が疲弊して頭痛につながりやすいのです。とくに以下のような環境にいると、痛みを感じるリスクが高まります。
- 光が強い空間
直射日光が差し込む場所やLED照明がきつい部屋では、視覚神経が刺激されてしまう可能性があります。長時間そこにいると脳の休息が十分に得られず、頭痛に発展することがあります。 - 音が大きい場所
ライブ会場や工事現場などで続く騒音は、聴覚神経を常に緊張させます。耳栓などをしていないと、耳を通じて大きなストレスを受けやすくなり、頭がズキズキする方もいます。 - においが強い場所
香水やアロマ、ペットのにおい、飲食店の煙、化学薬品のにおいなどが充満していると、鼻の粘膜が刺激を受け、血管の収縮や拡張を繰り返すことがあります。その結果、頭痛が起こりやすくなると言われています。
近年は「香害(こうがい)」という言葉も登場し、香りに敏感な人が増えています。においの強い場所で頭の痛みを訴える人は、周囲の環境を細かく確認する必要があります。 - 換気不足や空気質の悪い環境
空気がこもると二酸化炭素濃度が上がり、酸素不足になりがちです。狭い部屋や締め切った空間は頭の回転が鈍くなり、頭痛やめまいを招くケースが少なくありません。乾燥しすぎる空気や湿度が高すぎる環境でも不調を感じる人がいます。
2 自分でできる頭痛対策:刺激を減らすための工夫
特定の場所で頭が痛むことが多いなら、まずは外部刺激を減らす工夫を始めてみましょう。ちょっとしたアイテムや意識で、頭痛の頻度を抑えられる場合があります。
- 光対策:サングラスや帽子の活用
外出時、日差しが強い場所ではサングラスや帽子を使うだけでも視覚的な刺激を和らげられます。室内でも照明がやたらと明るい場合は、間接照明やデスクライトなどで調整する方法があります。
- 音対策:耳栓やイヤホンの準備
ライブやパーティー、工事音が響く環境に行くときは、耳栓を用意しておくと負担が減ります。静かな音楽を流すイヤホンを使う方もいますが、大音量にしないようご注意ください。過度な音量は逆効果です。
- におい対策:マスクや換気
においがキツい場所ではマスクで鼻や喉の粘膜を保護します。とくに飲食店で煙がこもっている場合や香水が強い人が近くにいる場合は、可能であれば席を移動したり、換気のよい場所にいることを意識しましょう。香水や柔軟剤の匂いが合わず頭が痛む方もいるため、自分で選べる日用品は香りを抑えたものに変えるとラクになる場合があります。
- 空気質対策:こまめな換気と加湿・除湿
部屋の温度や湿度が合わないと頭痛の原因になる可能性があります。エアコンや換気扇の活用で空気を循環させ、適度な湿度(40~60%が目安)を保つよう調整しましょう。過度な乾燥や蒸し暑さから脳が疲れを感じると頭が痛くなる人もいます。
- 補足「自分の体臭が気になる場合」
意外かもしれませんが、ワキガや多汗症の影響で自分の体臭を気にしてしまい、ストレスがたまるケースもあります。ストレスは頭痛の大きな要因の一つです。体臭ケアをするだけで自分も周囲も快適になり、頭痛が起こりにくくなる場合があります。対策方法は、脂質の少ない食生活やこまめな着替えなどです。
3 それでもつらい頭痛が続くなら:専門外来を受診しよう
頭痛外来
もし刺激対策をしても頭の痛みが改善しない、あるいは突然激しい頭痛が起こるといった状態が続く場合は、脳神経外科や頭痛外来の受診を検討してください。慢性的な頭痛の背後には、緊張型頭痛や偏頭痛だけでなく、まれに脳の疾患が潜んでいる可能性もあります。医師による検査で正確な原因を突き止めると、適切な治療法や生活習慣の指導が受けられるので、早期受診が安心です。
たとえば姫路近郊でお悩みなら、姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでは原因を丁寧に探り、薬の処方や食事・運動などの日常習慣について具体的なアドバイスを行っています。
当サイト(頭痛外来案内)でも予約を受け付けていますので、気になる症状があれば遠慮なくご相談ください。
体臭ケアの医療施術
自分で体臭ケアする事が面倒な場合には、例えば、そもそもの脇汗の量を抑える「ミラドライ」という施術があります。汗腺をピンポイントで処置し、ワキガや多汗を大幅に改善できるとされています。
詳しい情報がこちらの記事(※医療クリニック)で紹介していましたので、気になる方はどうぞ。
まとめ
特定の環境に足を踏み入れた途端に頭が痛くなることは珍しくありません。光や音、におい、空気の流れといった外部刺激が脳を刺激し続けると、頭痛が慢性化しやすくなります。少しずつアイテムを導入したり、空間の環境を整えたりすることで頭への負担を減らせるでしょう。
それでも症状が改善しなかったり、急に痛みがひどくなる場合は専門外来を訪ねるのが安心です。姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでは、患者さん一人ひとりの生活スタイルや体質を踏まえた頭痛対策を行っています。自分に合った解決法を見つけて、快適な毎日を手に入れましょう。
姫路で「頭痛」の相談は
私たち姫路駅前みどり脳神経外科クリニックへお気軽にどうぞ
Web予約にも対応しています。
ご自身の健康、ご家族の安心のために、早めの受診をおすすめします。
参考文献:
日本頭痛学会公式サイト
Imai, N, Osanai, A, Moriya, A, Katsuki, M, and Kitamura, E. Classification of odors associated with migraine attacks: a cross-sectional study. Sci Rep. (2023) 13:8469. doi: 10.1038/s41598-023-35211-7