片頭痛は、頭痛だけでなく光や音への過敏性、吐き気などを伴い、日常生活に大きな支障を与える疾患です。

アジョビ(Ajovy)は、片頭痛の発作を予防する目的で開発された「CGRP製剤」のひとつで、片頭痛に悩む方々に新しい治療の選択肢を提供します。

以下に、アジョビの特徴や使い方について詳しく説明します。

 

アジョビの特徴

  1. 片頭痛予防に特化 アジョビは、片頭痛の発症を減少させるために使用されます。これにより、発作の頻度や強さを軽減し、生活の質(QOL)を向上させることが期待されています。

  2. 自己注射が可能 アジョビはオートインジェクター(自己注射器)を用いて、自宅で簡単に自己注射が可能です。医師の指導を受けた後、自分自身で投与できるため、通院回数の減少や時間の節約につながります。

  3. 副作用が少ない アジョビの一般的な副作用は、注射部位の痛みや赤み、かゆみなど軽微なものです。重大な副作用が見られる場合は、医療機関にすぐに連絡してください。

 

アジョビの使用方法

  1. 準備

    • 注射器を冷蔵庫から取り出し、室温に30分間置いてください。これにより、注射時の痛みが軽減されます。
    • 薬液が無色または微黄色で、濁りや異物がないか確認してください。
    • 必要なもの(オートインジェクター、消毒綿、専用廃棄袋)を準備します。
  2. 注射部位の選定

    • 腹部(へそ周りを避ける)、大腿部、上腕部のいずれかを選びます。
    • 皮膚に傷や赤みがないことを確認し、消毒綿で清潔にします。
  3. 注射の実施

    • オートインジェクターのキャップを外し、注射部位に直角に押し当てます。
    • ボタンを押すと「カチッ」という音が鳴り、薬液が注入されます。
    • 完全に注射が終わるまでインジェクターを動かさないようにしましょう。
  4. 注射後のケア

    • 注射部位を軽く押さえ、必要に応じてばんそうこうを貼ります。
    • 使用済みのインジェクターは専用廃棄袋に入れ、指示に従って廃棄してください。

 

アジョビの保管方法

  • アジョビは冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。ただし、室温(30℃以下)では7日間まで保管可能です。
  • 電子レンジやお湯で温めないでください。

 

よくある質問

  1. 注射を忘れた場合はどうすればいいですか?

    • 気づいた時点で注射を行い、その日から次回の注射日を計算してください。
  2. 注射部位から薬液が漏れた場合は問題ありますか?

    • 少量であれば問題ありません。消毒綿で軽く押さえてください。
  3. 注射時の時間に決まりはありますか?

    • 特に決まりはありませんが、毎回同じ時間帯に行うと忘れにくくなります。

 

最後に

アジョビは、片頭痛の頻度や症状を軽減し、日々の生活をより快適にするための治療薬です。注射の際には、医師や薬剤師の指導を受け、正しい使い方を守りましょう。

また、疑問や不安がある場合は、医療従事者に相談することをおすすめします。アジョビを活用して、片頭痛に悩まない日常を目指しましょう。