片頭痛は、頭痛だけでなく光や音への過敏性、吐き気などを伴い、日常生活に大きな支障を与える疾患です。
アジョビ(Ajovy)は、片頭痛の発作を予防する目的で開発された「CGRP製剤」のひとつで、片頭痛に悩む方々に新しい治療の選択肢を提供します。
以下に、アジョビの特徴や使い方について詳しく説明します。
アジョビの特徴
片頭痛予防に特化 アジョビは、片頭痛の発症を減少させるために使用されます。これにより、発作の頻度や強さを軽減し、生活の質(QOL)を向上させることが期待されています。
自己注射が可能 アジョビはオートインジェクター(自己注射器)を用いて、自宅で簡単に自己注射が可能です。医師の指導を受けた後、自分自身で投与できるため、通院回数の減少や時間の節約につながります。
副作用が少ない アジョビの一般的な副作用は、注射部位の痛みや赤み、かゆみなど軽微なものです。重大な副作用が見られる場合は、医療機関にすぐに連絡してください。
アジョビの使用方法
準備
- 注射器を冷蔵庫から取り出し、室温に30分間置いてください。これにより、注射時の痛みが軽減されます。
- 薬液が無色または微黄色で、濁りや異物がないか確認してください。
- 必要なもの(オートインジェクター、消毒綿、専用廃棄袋)を準備します。
注射部位の選定
- 腹部(へそ周りを避ける)、大腿部、上腕部のいずれかを選びます。
- 皮膚に傷や赤みがないことを確認し、消毒綿で清潔にします。
注射の実施
- オートインジェクターのキャップを外し、注射部位に直角に押し当てます。
- ボタンを押すと「カチッ」という音が鳴り、薬液が注入されます。
- 完全に注射が終わるまでインジェクターを動かさないようにしましょう。
注射後のケア
- 注射部位を軽く押さえ、必要に応じてばんそうこうを貼ります。
- 使用済みのインジェクターは専用廃棄袋に入れ、指示に従って廃棄してください。
アジョビの保管方法
- アジョビは冷蔵庫(2~8℃)で保管してください。ただし、室温(30℃以下)では7日間まで保管可能です。
- 電子レンジやお湯で温めないでください。
よくある質問
注射を忘れた場合はどうすればいいですか?
- 気づいた時点で注射を行い、その日から次回の注射日を計算してください。
注射部位から薬液が漏れた場合は問題ありますか?
- 少量であれば問題ありません。消毒綿で軽く押さえてください。
注射時の時間に決まりはありますか?
- 特に決まりはありませんが、毎回同じ時間帯に行うと忘れにくくなります。
最後に
アジョビは、片頭痛の頻度や症状を軽減し、日々の生活をより快適にするための治療薬です。注射の際には、医師や薬剤師の指導を受け、正しい使い方を守りましょう。
また、疑問や不安がある場合は、医療従事者に相談することをおすすめします。アジョビを活用して、片頭痛に悩まない日常を目指しましょう。