しびれをきたす脳の病気とは?
「しびれ」は、多くの人が一度は経験する症状ですが、その背景に脳の病気が潜んでいる場合があります。特に片側の手や足、顔が突然しびれる場合や、長時間続く場合には注意が必要です。本記事では、しびれを引き起こす主な脳の病気について解説します。
1. 脳梗塞(脳卒中)
脳梗塞は、脳の血管が詰まり、血流が途絶えることで脳組織が損傷する病気です。しびれは脳梗塞の初期症状として現れることが多く、特に片側の手足や顔に限局して起こります。発症から時間が経つほど後遺症のリスクが高まるため、すぐに病院を受診することが重要です。
2. 脳腫瘍
脳に腫瘍ができると、その部位が圧迫されることで神経の働きが妨げられ、しびれが生じることがあります。しびれ以外にも、頭痛や視覚異常、体の片側だけが動きにくいなどの症状が見られる場合は、早急な精密検査が必要です。
3. 多発性硬化症
多発性硬化症は、免疫の異常によって中枢神経が炎症を起こす自己免疫疾患です。手足のしびれが初期症状として現れることがあり、進行すると視力低下や運動障害を伴うこともあります。この病気は若年層に発症しやすいのが特徴です。
4. 一過性脳虚血発作(TIA)
一過性脳虚血発作は、脳梗塞の前兆となることが多い一時的な血流不足による症状です。片側の手足のしびれや脱力が数分から数十分続いて自然に治ることがありますが、繰り返す場合は脳梗塞のリスクが高まるため、必ず医師に相談しましょう。
早期発見と適切な対応がカギ
しびれは一時的なものだと軽視されがちですが、特に片側だけに起こる場合や言語障害、視力低下などを伴う場合は、脳の病気のサインかもしれません。これらの症状を見逃さず、早めに医療機関を受診することが健康を守る第一歩です。
しびれについてお困りの場合は、専門の医師による診察を受けることをおすすめします。
姫路駅前みどり脳神経外科クリニックでは、脳梗塞をはじめとする脳の病気に対する診断と治療を行っています。お気軽にご相談ください。