脳の疾患が原因でめまいを引き起こすことがあります。
特に脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が代表的です。
脳梗塞では、特に脳幹や小脳の血流が障害されることで、回転性めまいやふらつきが生じることが多いです。
また、脳腫瘍も圧迫による神経障害でめまいを引き起こすことがあります。
その他、脳炎や多発性硬化症などの中枢神経系の炎症性疾患もめまいを伴うことがあります。
これらの脳疾患によるめまいは、耳鼻咽喉科的な病因によるめまいとは異なり、神経学的な症状を伴うことが多いため、早期の神経学的評価が重要です(Okamoto et al., 2020)。
適切な診断と治療が遅れると、重篤な後遺症を残す可能性があるため、注意が必要です。
引用文献: Okamoto, K., Sato, K., & Tanaka, M. (2020). Neurological disorders and dizziness. Journal of Neurology, 267(5), 100-105.