吐き気を伴う頭痛―片頭痛と脳卒中について

頭痛は多くの人が経験する症状ですが、その中でも吐き気を伴う頭痛は注意が必要です。日常生活に支障をきたすほどの強い頭痛や、吐き気が続く場合は、片頭痛や脳卒中など、深刻な病気が隠れている可能性もあります。今回は、吐き気を伴う頭痛の代表的な原因である片頭痛脳卒中について解説します。

 

片頭痛とは?

片頭痛は、頭の片側または両側に起こるズキズキとした強い痛みが特徴です。痛みと共に吐き気や嘔吐、光や音に敏感になる症状が現れることが多いです。発作的に数時間から数日間続き、日常生活に大きな影響を与えることもあります。

片頭痛の原因は完全には解明されていませんが、脳の血管が拡張し、周囲の神経を刺激することが関係していると考えられています。ストレスや睡眠不足、ホルモンバランスの変化などが誘因となりやすいです。

特に女性の場合、ホルモンの影響で片頭痛が起こりやすく、吐き気を伴う頭痛で悩む人も多くいらっしゃいます。症状がひどい場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。

 

脳卒中の可能性も?

吐き気を伴う頭痛は、脳卒中のサインである可能性もあります。脳卒中とは、脳の血管が詰まったり(脳梗塞)、破れたり(脳出血・くも膜下出血)することで、脳に重大な障害が起こる病気です。

脳卒中の頭痛は突然発症し、今まで経験したことのないような激しい痛みが特徴です。吐き気や嘔吐のほか、手足のしびれや力が入らない、言葉がうまく出ない、片方の顔が下がるなどの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼び、病院で診察を受ける必要があります。

脳卒中は迅速な対応が命を守るカギです。頭痛がいつもと違うと感じたら、我慢せずに専門の医療機関を受診しましょう。

 

まとめ

吐き気を伴う頭痛は、片頭痛のように日常的に起こりやすいものもあれば、脳卒中のように命に関わるケースもあります。痛みが強い場合や、普段と異なる頭痛が続くときは、自己判断せず専門の医師に相談することが大切です。

お困りの際は、姫路駅前みどり脳神経外科クリニックに、お気軽にご相談ください。